遺品整理を依頼する前に

2024.01

従来は、どなたかがお亡くなりになった際、ご家族やお身内が協力して遺品整理をし、形見分けを行うのが当たり前でした。しかし最近では、核家族化や高齢化が進み、遺品整理を専門の業者に依頼されるケースが増えて参りました。それに伴い、様々なトラブルが発生しています。インターネットで目を引く広告を出している業者に依頼すると、実際の請求額がとても高額になったというケースもあるようです。
また、異常に安い金額を提示している業者の実際の目的は、所在が忘れられた現金や換金性のある品々を獲得することの可能性があります。依頼時に、「全ての品々の権利を放棄する」旨を記載された契約書に捺印やサインをすると、予期せぬ貴重な物が出てきても、依頼者に戻る事はごく稀です。多くの高齢者は、自宅などに現金を隠されているようです。また、最近ではインターネットで様々な品物の売買も盛んです。換金性のあるものを分別して持ち帰り、後日にネットオークションで販売し現金化する遺品整理業者もあります。骨董品・貴金属・芸術品・古いカメラなど、品物によっては高額で売買されるようです。
大切なご家族が残された現金や換金性のある品物を間違いなく引き継ぐには、業者に作業を依頼する前に、ご家族で各部屋をくまなく調べる事をお勧めいたします。その上で、信頼のおける遺品整理業者を選び、作業依頼時に、現金や貴重品に関する扱いについての確認が必要です。もしも、申込書や契約書にその記載が無ければ、追記をお願いした方が良いでしょう。
組合加盟店では、地元の信頼できる遺品整理業者との長年のお付き合いがございます。
遺品整理をお考えの場合も、どうぞ遠慮なくご相談ください。

北摂葬祭業協同組合 事務局