コロナ禍でのお別れを振り返って

2023.10

この数年、コロナで亡くなられた場合は、最後のお別れすらできず、火葬後にお骨を受け取るという悲しい思いをされたご遺族がたくさんおられました。<故人様を偲ぶお別れのセレモニーをせずに、火葬後のお骨をお返しする>ことは、お葬式のプロである私たちにとっても、非常に辛い経験でした。
コロナが蔓延する状況下では、直葬や火葬式など人との接触を避けたお別れが主流となりました。「最後のお別れをちゃんとしたかった」「対面で感謝を伝えたかった」「お顔をなでてあげたかった」「ご僧侶の読経もなく成仏できるのか」など、ご遺族の無念や後悔の気持ちを数多く伺って参りました。

お葬式は、大切なご家族と最後のお別れをするための儀式です。核家族化が進み親戚間のお付き合いも希薄になった昨今、お葬式は世代を超えた家族が集う数少ない機会です。お葬式を通じて、ご先祖様からの繋がりや家族の絆をあらためて感じる事ができます。

ご自身やご家族のために、どのようなお葬式を選択するか、どうか慎重にご検討ください。直葬や火葬式は費用が安い反面、そのお別れには多くの後悔が残る可能性があることも、どうか忘れないでください。コロナ禍で、不本意ながら十分なお別れができなかった不幸なご家族の思いに、耳を傾ける姿勢も大切では無いでしょうか。
悔いの残らないお葬式のために、事前相談をお勧めしております。
もしもの時に備えて、お近くの組合加盟店にどうぞ何なりとご相談ください。

北摂葬祭業協同組合 事務局