悲しみを乗り越える

人はこの世に生まれてから旅立ちの日まで、多くの人との出会いや別離を経験します。出会いと別れは、表裏一体の人の宿命です。中でも、大切なご家族や親しい人との別れは、仏教用語で【愛別離苦】と言われ、八苦のうちのひとつに数えられています。愛する人との別れは、その気持ちが大きければ大きいほど辛く苦しいものです。別れを受け入れられずに故人に執着していると、残された者は、いつまでもその悲しみと苦しみに囚われて生きていなかなければなりません。

お葬式は、故人がお亡くなりになった現実を受け入れ、生前の思い出を心に刻み、お別れをするけじめの場です。お葬式の後、すぐに悲しみを乗り越えるのは難しいかも知れませんが、心の整理をして故人との新たな関係をスタートしてください。故人に安心してもらえるように、あなたが元気に毎日を生きる事が、本当の供養になるのではないでしょうか。